傘の中の音

雨に打たれながら咲いている紫陽花があまりに可愛かったので、今年もまた動画を撮りました。住んでいるマンションの庭に咲くなんの変哲もない普通の紫陽花が、私には毎年、とてつもなく可憐に見えるのです。薄いピンクの花と薄い紫の花の両方を撮りました。花全体を撮って、それから、花にぐっと近づいて、花の中を覗くようにして撮るのが好きです。そうすると、花を構成するひとつひとつのパーツの造形の美しさがにわかに立ち現れて、何度でもはっとしてしまいます。

部屋に帰って撮った動画を見ていたら、差していた傘を打つ雨音が、紫陽花のうしろにはっきりと録れていました。ポツポツ、パラパラ、トットットッ。さっきは撮ることに夢中になって気付かなかったけれど、雨足はずいぶんと強かったようです。

何年か前に息子が、エモい音聴かせたろか?と言って、自分のスマホに繋いだイヤホンの片方を渡してきたことがあります。エモい音ってどんな?と思いながら聴くと、それはこれと同じような雨音でした。その時息子はそれを、『傘の中の音』と言ったと思います。

傘の中で聴く、雨粒が傘を叩く音。傘が雨粒を弾く音。なんでもないそれを、息子はエモい音、と呼び、私は、訳もなく好きな音、と呼びます。

Studio D403のこと

2025年5月末をもって、Studio D403オンラインストアは閉店いたしました。

13年という長い時間を、お客さまと共に過ごせたことは、この上ない幸福なことであったと思っています。今まで本当にありがとうございました。

この先のことは、実はまだあんまり見えていなくて、しばらくはゴソゴソしながら、少し休んで、ゆっくりいろんなことを考えてみようと思っています。

すこしだけ気掛かりなのは、サイズアップを前提にしてシリーズでお求め頂いた方や、ご兄弟ご姉妹でおそろいにして頂く予定だった方には、申し訳ないなぁという気持ちがあります。また、修理のご依頼についても、窓口をなくしてしまうのはどうかな…という気持ちもあり、下記のとおり、しばらくの間はD403としての窓口を開けています。なにかありましたら、こちらからお問い合わせくださいませ。生地の在庫と相談にはなりますが、できるだけご希望に添えるようにしたいと考えています。また、今後の活動について、何かご案内ができそうなときには、お知らせをお送りできればと思っています。もしご希望いただけるようでしたら、下記のフォームからご登録くださいませ。

最後に…

このサイトでは日々の何気ないことを記録のように書いています。『今ここ』をたしかめながら、日々を大切に生きたいです。


=== 追記(2025.11.6) ===

Creemaからお声をかけてくださる皆さま、ありがとうございます。
以前のお客さまがごきょうだいのご入園・ご入学準備にあたり、また思い出してくださることもあり、胸があたたかくなります。

Creemaでは、掲載のアイテムやサイズ、オプションが限られているため、大変ご不便をお掛けしており申し訳なく思っています。つきましては、もしよろしければ、直接メールにてご相談いただければと思います。生地の在庫と相談しながら、もう少し柔軟な対応が可能かな、と考えています。(メールアドレスについては、下記でご案内しています。)

なお、メールでのやりとりの場合は、Creemaを通さず直接のお取引となる為、お支払いは銀行振込のみとなり、クレジット決済をご利用いただけません。ご不便をおかけしてしまいますが、ひとつひとつ丁寧に対応させていただきますので、どうかご理解いただけましたら幸いです。

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【Studio D403 Creema店】
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何かご連絡をいただく場合は、下記のメールアドレスまでお気軽にどうぞ。
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